「VITAS」を展開するスリーピースが発売した「NMN27000」
アンチエイジングが期待できる機能性食品素材「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」の原料価格が、大幅な値崩れを起こしている。その結果、安価なNMN商品がEC市場で販売されるようになっている。アマゾンでは、NMNを含むサプリメントが、1カ月分税込2980円で販売されているものもある。最終製品の価格も、5年ほど前と比較すると、10分の1以下にまで下がっている。値崩れのきっかけは、22年に、NMNの主要な消費地だった米国で、NMNを含む食品の流通が規制されたことだった。結果として、主要な生産国である中国で供給過多が発生。日本に安価な原料が大量流入するようになったようだ。フィットネスサプリブランド「VITAS(バイタス)」を展開するスリーピースでは、25年1月に発売したNMNのサプリが、月間1000~2000個の販売ペースをキープするなど、好調だという。一方で、「安価なNMN原料の中には、安定性・安全性のデータが確認されていないものもある」などと、安価なNMN製品に警鐘を鳴らす声もある。