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2025年7月31日
ナッシュのマーケティング部・黒木大地部長
大手EC・通販企業において主力ブランドとは異なる新規ブランドの展開を強化する動きが目立っている。海産物のECサイト「越前かに職人 甲羅組」を運営する伝食(本社福井県、田辺晃司代表)は、新たに食品を取り扱うECサイト「祖の食庵」を開設し、「楽天市場」で優れた店舗を表彰する「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2024」の「スイーツ・お菓子ジャンル」で大賞を受賞している。ショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」を放送するジュピターショップチャンネル(本社東京都、小川吉宏社長)は今秋、新たに二つのECサイトの運営を開始する。冷凍宅配弁当大手のナッシュ(本社大阪府、田中智也代表)がペットフード市場に参入する動きも出ている。注目企業の最新動向について迫る。
21年以降、コーヒー豆の高騰が止まらない。23年頃に落ち着く気配が見られたものの、24年から再度高騰が始まった。コーヒーECを展開する各社は、販売価格の値上げで対応しているものの、豆自体の値上がりのペースに追いつかず、「増収減益」となる企業が増えている。コーヒーECを展開する企業の多くは、販路の拡大や新商品の開発などを試みているが、苦しい現状を打開するまでには至っていない。コロナ禍で急増した、自家焙煎コーヒーをECなどで展開する小規模事業者は、今後淘汰の波にさらされるだろうとの見方も出てきている。原料が高騰し仕入れが困難な状況が今後も続くのであれば、コーヒーEC各社はますます窮地に追い込まれていくだろう。
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オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederi(メデリ、本社東京都、坂梨亜里咲社長)は7月、IT・診療大手のレバレジーズへの株式譲渡を決定し、同社グループに参画したと発表した。両社はオンライン診療分野でのノウハウを融合させ、業界トップを目指す方針だ。
mederiは「誰もが愛(め)でりあえる社会へ」をビジョンに、女性の健康支援に取り組んできた。
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