2023
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2023年6月8日

【訪販企業決算好調】コロナ禍で過去最高売上が続出/市場ニーズを取り込み成果

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年間売り上げ本数203万本を突破した「ヤクルト1000」
 長引いたコロナ禍で、過去最高売上を達成した訪販企業が相次いでいる。コロナ禍で高まった消費者の健康意識を取り込んだり、ウェブ受注など非対面を組み合わせたりしたことで増収につなげている。機能性表示食品「ヤクルト1000」が空前の大ヒットとなったヤクルト本社は2期連続で過去最高売上を更新した。日本トリムは「健康経営」を打ち出す企業への販売が好調だ。プレミアムウォーターを傘下に持つ、プレミアムウォーターホールディングスは、関東・関西・北陸・九州など各エリアで顧客獲得が進んだ。行動制限が長引き、対面販売が思うようにできず逆風が続いた訪販業界。その中で、的確に消費者のニーズを取り込み成果につなげた訪販企業の好調要因について探った。

【化粧品ECのテック活用】1時間で売上7倍の企業も/肌分析やライブコマースで成果

 化粧品ECにおいて、〝テック〟の活用に注力し、成果を上げる企業が増えている。花王グループのカネボウ化粧品では、AIの「顔パーツ診断」に基づくオリジナルメークメソッドの提案など、複数のコンテンツを提供しており、コンテンツを通した購入が増えているという。コーセーでは、肌チェックツールをサイトで提供。同社の独自アンケートによると、ツールを利用した人の約3割がオンラインで商品を購入するとしている。日本ロレアルの「メイベリンニューヨーク」ブランドでは、ライブコマースを活用することにより、1時間で通常月の日商の7倍の売り上げを作ったという。

政府/「送料無料」の見直しを/物流問題対策の閣僚会議で公表

 政府は6月2日、「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」で、通販などにおける「送料無料」の表示の見直しに取り組む方針であることを発表した。物流の担い手の賃金水準向上に向け、運賃・料金が消費者向けの送料に適正に転嫁・反映されるべきだとしている。  送料無料表示の見直しについては、同会議で「物流革新に向けた政策パッケージ」として公表された。  燃料などの価格上昇分を反映した、適正な運賃を収受す ...
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