2025
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2025年11月6日

【”アスクルショック”広がる余波】月340億円超の売上消失/WMSベンダーに「サイバー攻撃」対策を聞いた

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アスクル「ランサムウェア攻撃」への対応の経緯(11月4日時点)
 アスクルは10月19日にランサムウェア感染によるシステム障害の発生と通販サービスの停止を発表した。、11月4日時点でサービスの本格的な復旧に至っていないだけではなく、その被害の深刻さが明らかになっている。顧客や仕入れ先情報の一部流出が発覚した。さらに、今回のランサムウェア攻撃に関与したとされるハッカー集団からの犯行声明も出ており、アスクルは難しい対応を迫られている。同社の24年11月度(24年10月21日~11月20日)における通販事業の売上実績は343億8900万円だった。サービス復旧までの期間が長引くと、社内外における被害はさらに広がる。今回、物流システム(WMS)が被害の対象となったことから、WMSを提供するシステム会社などからも話を聞き、今後の展望や対策についてまとめた。

【EC物流最前線】物流業界全体で総合化進む/サイバー攻撃受けセキュリティー体制強化も急務

 通販やEC向けの物流業界全体が総合化に進んでいる。特に3PLやシステム、ロボティクス領域の変化が目立ち、各領域で最適化を図る取り組みから、全体業務を統一化させた連携が広がっている。サイバー攻撃によるWMS(倉庫管理システム)の停止も大規模な事例が増えており、セキュリティー体制の強化と向き合いながら、最適化に取り組むことが物流を新たなステージに高めていきそうだ。

テンシャル/7カ月で売上111億円超/25年8月期EC売上比率は約7割

 テンシャルの25年8月期の売上高は111億3400万円だった。25年8月期は、決算期変更により、25年2~8月の7カ月の変則決算となった。売り上げのうち約7割をECの売り上げが占めているという。24年9月―25年8月の12カ月間の売上高は、前年同期間比149・0%増の193億8900万円となった。  25年5―8月期(純第2四半期、決算期変更に伴う4カ月の変則期間)の売上総利益率は73・1%。 ...
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