2024
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2024年9月12日

【百貨店・ギフトのおせち商戦】「ECシェア拡大」「早期化」続く/新たな競合は”ふるさと納税”か?

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大丸松坂屋百貨店の能登食材を使用したおせち〈一本杉 川嶋〉監修 和風おせち 二段
 おせち商戦が始まった。百貨店のおせち商戦は、主戦場をECにシフトさせていっている。23年度のおせち商戦の売り上げを見ると、大丸松坂屋百貨店のEC比率は初めて50%を超えた。松屋は46%だった。松屋では今年度、EC比率6割を目指すという。受注の早期化も進んでいる。大丸松坂屋百貨店によると、市場がレッドオーシャン化する中で、ふるさと納税によるおせち購入が増加しているという。そのため、おせち関係者は、ふるさと納税のマーケットの動向も注視している。販路が広がる中、顧客層の開拓も進んでいるようだ。(関連記事を3面に掲載)

【<住設・建材EC業界>戦略や施策の転換期に突入か】DX起点で新事業や支援も相次ぐ

 住設・建材EC業界が大きな転換期を迎えるか。コロナ以降から現在も続く製品の値上げや、新築住宅着工戸数の減少を受け、リノベーションやリフォーム市場への移行が引き金になっている。BtoCとBtoBの双方において、戦略や体制を見直す必要性が出てきた。値上げは、通販・ECの強みである価格戦略に影響しているのと同時に業績にも直結。住設EC大手のライフワン(本社東京都)は今期売上10%減の見通しを示す。住設・建材EC大手のサンワカンパニーは中古住宅向けの開拓に注力していく動きも見せている。住設・建材ECではBtoC企業のBtoB進出が目立ち、BtoB領域は新築以外のリノベーションやリフォーム市場の開拓が進むなど状況が変わりそうだ。

ティーライフ24年7月期/連結売上は3・4%減/モールで苦戦、小売事業は3期連続減収

 ティーライフの24年7月期における連結売上高は、前期比3・4%減の130億100万円だった。通販を主体とした小売事業は、ECモールでの集客に苦戦し、3期連続の減収となった。売り上げ拡大をけん引していた卸売事業は、紅麹問題の影響を受け、サプリメントの売り上げが減少し、減収に転じた。  小売事業の売上高は、同6・7%減の47億3500万円だった。EC領域でSNSを活用した販促を強化し、顧客開拓のク ...
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