2025
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2025年4月17日

【ファッションEC】大手と中小で明暗/”イーザッカマニア”破産の衝撃広がる

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「イーザッカマニアストアーズ」は閉店を発表
 ファッションECサイト「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティー(本社兵庫県、今石雄介社長)が4月15日、破産手続きに入った。直近売上は40億円を超え、今年1月の「楽天市場」出店者のアワードでは、「総合4位」を受賞し、レディースファッションジャンルではナンバーワンのジャンル大賞を受賞していた。為替変動による製造コストの上昇、外的環境による顧客獲得コストの上昇などが経営を圧迫したようだ。一方、ファッションEC大手は軒並み好業績を発表している。リアル店舗を全国に持つ大手企業は、コロナ禍にOMO(オンラインとオフラインの融合)体制を整備している。アフターコロナのリアル回帰を、ECの顧客獲得にも生かしているようだ。中小と大手で分かれる明暗について深掘りする。

【BtoB―ECプラットフォーム】大手参入で競争激化/楽天、キーエンスがサービス開始

 オフィスや製造、医療、教育、サービスなどの現場で必要な商材をそろえるBtoB―ECプラットフォームの競争が過熱している。楽天グループは今年2月、「R―biz marketplace(アールビズ・マーケットプレイス)」という名のBtoB―ECマーケットプレイスを開設し、試験運用を行っている。ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーであるキーエンスは4月10日、子会社のメイカーズを通して、工場の自動化・省力化に必要な商品を販売するECサイト「FAオンラインストア」を開設した。BtoB―EC市場は拡大傾向にあるが、新規参入が相次ぐ中、先行する大手事業者は、強みに磨きをかけ、自らのポジションを確固たるものにしようとしている。

セブン&アイ・ホールディングス25年2月期/通販が縮小傾向/EC売上高は24・7%減

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)の通販事業が縮小傾向にある。25年2月期のイトーヨーカ堂のネット通販売上高は前期比14・6%減の24億8200万円、ネットスーパーの売上高は同24%減の221億700万円だった。セブンネットショッピングのEC売上高は同24・7%減の144億8500万円だった。  25年2月には、「イトーヨーカドーネットスーパー」のサービスを終了した。24年7月には、ニッセ ...
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